8.加盟に当たっての本部の選び方
法人企業の事業多角化のポイント
加盟を決定するまでには、フランチャイザー情報の収集とその分析を行い、次の段階としていくつかのフランチャイザーに絞込み、フランチャイザー訪問や説明会等に直接足を運び、収益性や開業以前・以後に渡っての支援体制などについて確認をすることが基本ステップである。
ただし、この段階はあくまで情報収集が目的であり、条件やフランチャイザーの対応が良いからと言って早急に加盟を決めてしまわないことが大切である。最終的には直営店やフランチャイジー等にも訪問して、店の雰囲気やオーナーの意見等も聞き、事業の実態を把握する事は必要不可欠である。
なお、この一連の作業にあたっては、次のように表を作成して比較検討すると最終的に絞り込むのに便利である。
投資金額には保証金や前家賃等の物件取得費が含まれているかどうかも確認しておく必要がある。また、投資回収期間は「総投資額÷(減価償却費+税引き後利益)」で計算するのが普通であるが、チェーンによっては総投資額には物件取得費が含まれてなかったり、税引き後利益でなく営業利益等により計算している場合もある。使用する数値により投資額や投資回収期間は大きな差が出るので、確認が必要である。
図表 フランチャイズフランチャイザーの比較表
No | 内容 | A社 | B社 | C社 | 備考 |
1 | 業種 | ||||
2 | 業態 | ||||
3 | 資本金 | 億円 | 億円 | 億円 | |
4 | 財務状況(成長性) | ※後出の項目10を参照 | |||
財務状況(収益性) | |||||
財務状況(生産性) | |||||
財務状況(安全性) | |||||
5 | 年間売上高 直営店 フランチャイジー |
億円 億円 億円 |
億円 億円 億円 |
億円 億円 億円 |
億円 億円 億円 |
6 | 創業時期 | ||||
7 | 店舗数 直営店 フランチャイジー |
店 店 店 |
店 店 店 |
店 店 店 |
|
8 | 将来店舗数計画(5 年後) | 店 | 店 | 店 | |
9 | 必要投資金額 | 千万円 | 千万円 | 千万円 | |
10 | 収益予測 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | |
11 | 投資回収期間 | 年 | 年 | 年 | |
12 | 必要人員 | 人 | 人 | 人 | |
13 | 事業の将来性 | ||||
14 | 業界におけるポジション | ||||
15 | 商品・サービスの差別化は | ||||
16 | フランチャイジーオーナーの評価 | ||||
17 | 電話での応対態度 | ||||
18 | 情報の公開に積極的か | ||||
19 | トップの態度は | ||||
20 | 担当者の態度は親切、丁寧か | ||||
21 | 信頼できるか | ||||
22 | 理念が明確 | ||||
23 | 経営革新に積極的 | ||||
24 | 市場規模の把握と差別化ができている | ||||
25 | サポート体制が充実している | ||||
26 | 収益性の確保ができている | ||||
27 | 既存店売上が前年を大幅に下回っていない |